日本福祉文化学会

関西ブロックの活動


   
     
  関西ブロック5月定例研究会報告 関西ブロック担当理事 小坂享子

 

 関西ブロックは「地域共生を考える」というテーマで、5月26日(土)に定例研究会を行った。場所は、西宮市社会福祉協議会が2016年4月に開館した地域共生館「ふれぼの」。西宮市社会福祉協議会は、“重い障害のある本人は地域で暮らす主体者である”という理念のもと「青葉園」を運営してきたが、そこでの30数年間にわたる活動実践を踏まえスタートさせたのが地域共生館「ふれぼの」である。
 定例研究会は、「ふれぼの」の見学、メンバーとの交流、西宮市社会福祉協議会の常務理事で本学会の会員である清水明彦氏によるプレゼンテーション、ディスカッションというプログラムで進められた。参加者は、重い障害がある人を中心にしながら、子どもから高齢者まで様々な人々が交わる拠点が現にあるという事実を知り、さらに、このような実践が西宮全市に普及し、地域の人を巻き込みながらダイナミックに拡がっていく未来について語り合った。
 次は参加された会員の方々から寄せられた感想である。

地域共生館「ふれぼの」で福祉の原点を思い返す −朴春代−
 5年程前だろうか。相談支援専門員研修の一貫として、清水明彦氏が奈良へ講演に来られたことがある。「青葉園」での取り組みの映像とお話しで、重度の障害のある人が、地域で暮らす実現のための活動の紹介であった。中には、ひとり暮らしへの事例の紹介もあった。「誰しもが、自分らしく生きることができる地域つくりの実現を目指して」の理念のもと、清水氏のお話しを聴くまでは、「そんなこと、できるのか」と正直、思っていた。小山内美智子氏は、「障害者が地域の中でひとり暮らしをするのは、宇宙に行く以上に、冒険である。」とも言っている。しかし、「青葉園」では実践として取り組んでおられた。まさに目から鱗で衝撃を受けたのを覚えている。私もやるぞ! と、希望に燃えて相談員として現場にでたのであるが、現実は保険者からの支援費の出し渋り、圧倒的な社会資源の不足から壁にぶち当たってばかりでいつしか、「まっ、いいか」と流されてしまっている私がいた。
 「ふれぼの」館には,自立生活準備基地があった。障害者は,社会から保護される存在ではなく、社会の中の一員であるとの発想が西宮では根付いている証であると私は感じた。利用者とのふれあいタイムでは、屈託のない明るい笑い声、ゲームに興じ、「生きている。私たちは、この瞬間を共に生きている。」と実感できた瞬間であった。最後に職員から、ひとりのご利用者からのメッセージを紹介して頂いた。そこには、「私たちに関心をもってほしい。」と記されていた。「うん。わかる、わかる。」社会のマジョリティは、マイノリティに対して自分たちの価値基準で物事を見て発言する傾向がある。そこに、とてつもない違和感がある。「その人を理解するには、まずは関心を持つことから始まる。」のである。また、「共に生きる社会の実現を一緒に考えてほしい。」とも記してあった。これは、「障害者権利条約」にある、「私たち抜きに、私たちのことを決めないで」に通じる。今後、共生社会を創るために、法律で記すのではなく、社会を生きるひとり、ひとりができること、福祉の輪を広げていける社会の実現。今回の研修では、忘れかけていた福祉の原点を思い返すことができた。

 

地域共生館「ふれぼの」で地域共生を考える −青木智枝−
 地域社会で暮らすとはどういうことだろう。そもそも「共生」とは何だろう。日々の暮らしを創る中で大事な何かがある。その答えの核となるものに少しでも触れたいと「ふれぼの」に向かった。講師は清水明彦氏。障害のある方を中心にした実践をしておられる方である。
 山手幹線沿いの4階建ビル。入り口には、この土地を寄贈された方の思いと歴史が壁に刻まれていた。ドアが開き左手を見るとゆったりとしたオープンカフェ。職員の方が2名おられたが、「看板娘、看板息子」は通所者ご本人の役割とお聞きし、「どんなお迎えなのかしら」と思いながら奥に進むと広いスペースがあり約10名の通所者の方々に迎えられた。初めて会う方々なので少し緊張してしまったが、陽だまりの様な笑顔と笑い声に迎えられふんわりと柔らかい空気に包まれたのである。通所者さんとペアーになりゲームをしていると自然に垣根もなくなった。ペアーになった方からパソコンで打たれた文章を読ませて頂き、「私達に興味を持って下さい」というその一節に「主体的に生き合う共生」とは能動的な関係性からはじまると気付かされた。力関係や効率性より大切な何かは、すべてを受け入れるしかない重度障害者の「存在の重要性」の中にみることができるのではないだろうか。
 地域の子ども達が立ち寄り通所者さんとお花を育てる中で共に成長する事や、障害当事者の方々が西宮の北部で野菜を育て、それを知った人が人と人をつなぎ、その結果育てられた野菜を販売することになった事。そこでは、通所者さんは計算も包むことも出来ないが「店番が役割」。地域を巻き込み皆が持っている「生きていこうとする力」で行政を巻き込み、エンパワーメントが新たな生産性を地域社会に創り出す。人の意思が法律で守られ、人が生活主体者として生きる。近くの一人の人を理解し思いを現実にする小さな芽の積み重ねが「共生社会」を創ると確信した。




 
   「つどい場 私空間」共催
 研修会「関係力をみがくセミナー Part2」報告書
                                      関西ブロック 岡村 ヒロ子
  
●日 時;2018年4月28日(土)13:30〜16:45/29日(日)10:00〜16:45

●場 所;茨木市市民総合センター 303号室

●参加者数;28日:13名 29日:11名 (両日参加:7名、学会員:4名)

●講 師;薗田碩哉氏(さんさん余遊研究所代表/日本福祉文化学会名誉会員)

●趣 旨;かつてはそれなりに豊かにあった人と人の関わりが、いかにも希薄になってしまった。
     
あたかも砂漠の砂のように握りしめてもばらばらに解(ホグ)れてしまうのが現在の人間関係のように見える。
     砂を結び合わせる〈水〉はどこにあるのか。自己の確立と他者の尊重を両立させるにはどういう道があるのか。
     
その方向をそれぞれの〈物語〉の聴き合いと、これまでの常識をひっくり返した新しい〈公共〉の紡ぎ出しに求めてみよう。(薗田)


*報告詳細はPDF参照
 
  関西ブロック5月定例研究会のご案内

5月定例研究会を次のように行います。

 日 時:5月26日(土)13:00〜17:00

 場 所:地域共生館「ふれぼの」西宮市社会福祉協議会
      住所 西宮市中前田町1番23号

 テーマ:「地域共生を考える」

 内 容: ・「ふれぼの」の見学、交流
      ・清水明彦氏(関西ブロック会員-西宮市社会福祉協議会)
       によるプレゼンテーション
      ・意見交換等

申込は、5月18日(金)〆切です。
関西ブロックメール までお願いいたします。
(kansaifukushibunka【アットマーク】gmail.com)
なお、送信の際は【アットマーク】を@に変更してください。
 
  「関係力をみがくセミナー Part 2」開催

関西ブロック と 「私空間」 の共同開催のセミナーを開催いたします。
昨年も薗田先生に来阪いただき、開催いたしました。
「関係力をみがくセミナー」のPart 2を開催いたします。

日 時:2018年4月28日(土) 13:00〜16:45
              29日(日) 10:00〜16:45

場 所:茨木市市民総合センター クリエイトセンター 303号室
【セミナーの日程】
28日(土)  13:00〜16:45  講義&ワークショップ
 ・第1セッション:出会い・ふれあい・笑いあい
  自己防衛の氷を砕いて、まずはみんな生身の人間として楽しく交流しましょう。
 ・第2セッション:コミュニケーション・ゲーム
  伝えたくても伝わらない、伝えたつもりが届かない、そんなもどかしさを超えるには??
 *17:30〜20:30 関係力倍増懇親会
  飲んで騒いだその先に、新しい発見のあるパーティをみんなでつくりましょう。

29日(日)  10:00〜16:45  講義&ワークショップ
 ・第3セッション:それぞれの物語の交換
  誰もが自分の「物語」を生きています。その物語を共有することを目指します。
 ・第4セッション:「マイ・パブリック」への挑戦
  「公共」が見失われた現在、自分の周りに新しい公共を作り出す術を考えます。 
 ・第5セッション:ソーシャルデザイン入門
  社会を楽しく、面白く変えていくデザイン、その実習と発表会。

・定 員: 30名 (両日ともに)  *2日連続、どちらか1日の参加でも可です。
・参加費: 28日(土)のみ 1,000円 / 29日(日)のみ 2,000円 /  両日     2,500円
・申込み締切日; 30名になり次第、締切とさせていただきます。
・懇親会; 「はなせ」 4,000円程度 25名まで

・申込先: 講座の参加日と懇親会への出欠を下記のメールアドレスへお申込み下さい。
      h-watashi.4.25【アットマーク】leto.eonet.ne.jp   岡村ヒロ子
詳細チラシ

 
  関西ブロックのメーリングリストについて

関西ブロックでは2011年7月より独自にメーリングリストを運用しています。
関西ブロックの活動情報や関西ブロック会員間の情報交換等に活用しています。
関西ブロックの方で、まだ登録されていない方は、ぜひとも下記アドレスまでご登録ください。

また、メーリングリストに登録されている方で、所属の変更などで、メールアドレスが変更になったため、届いていない方もいらっしゃいます。
メールアドレスをすでに変更されて、メーリングリストが届いていない方も、
年度替りの時期ですので、メールアドレスが変更になる予定の方も
新しいアドレスを下記のアドレスまでご連絡ください。

関西ブロック用メールアドレス
kansaifukushibunka[アットマーク]gmail.com
メール送信の際は[アットマーク]を@に変更して送信してください。
 
   関西ブロック3月定例研究会

関西ブロックでは以下のとおり、3月の定例研究会を開催いたします。
関西ブロックの皆様、年度末のお忙しい時期ではございますが、ぜひご参加ください。
日 時:3月29日(木)18:30〜20:00
場 所:桃山学院大学梅田サテライト セミナー室
    大阪市北区梅田1-12-17 梅田スクエアビルディング8階
出欠の連絡は、3月26日(月)までに関西ブロックのメールアドレス
( kansaifukushibunka【アットマーク】gmail.com )までご連絡ください。
なお、迷惑メール防止のための処理をしています。
お手数をおかけしますが、
送信いただく際は 【アットマーク】を@に変えて送信ください。
 
  関西ブロック研究会

関西ブロックでは下記のとおり、研究会を開催いたします。
参加される方は、申し込みくださいますようよろしくお願いいたします。

日  時:2018年1月25日(木)18:30〜
場  所:「居酒屋 ほっぽう」2階
    〒530-0057 大阪市北区曽根崎2丁目9−18
参 加 費:当日の飲食実費を当日の参加者で負担 (¥4,000程度を予定)
出欠〆切:1月17日(水)
    ※ ただし、会場がそれほど広くないため、満席になった場合はその時点で、〆切ります。

出欠につきましては、kansaifukushibunka(アットマーク)gmail.comまでメールにてお願いいたします。
※迷惑メール防止のためアドレスを加工しています。送信される際は(アットマーク)を@に変更して送信してください。

なお、関西ブロックのメーリングリストに登録されている方はそちらの申込方法をご参照ください。
関西ブロック所属の方で、メーリングリストにまだ登録されていない方は、上のアドレスまでご連絡ください。よろしくお願いいたします。

 
   「日本福祉文化学会関西ブロック」「つどい場 私空間」共催

学習会「ケアのフォークロア
〜暮らしの中からケアの基本原則と視点を学ぶ〜」報告書

                                         関西ブロック 岡村 ヒロ子
・日 時;2017年9月16日(土)13:30〜16:45
    【タイムテーブル】
     講  演 13:30〜15:15 
     質疑応答 15:15〜15:45
     グループディスカッション 16:00〜16:45  
・場 所;茨木市福祉文化会館 202号室
・参加者数;35名 
・講 師;立教大学コミュニティ福祉学部教授・日本福祉文化学会評議員 結城 俊哉氏
  【結城俊哉氏のプロフィール】
ノーマライゼーション論、障害者福祉論、ケア論を中心に、最近は障害者の「生活の質(QOL)をめぐる支援方法」としてエイブルアートやアウトサイダー・アート(=アール・ブリュット)等の当事者の自己表現活動を研究している。主な単編著に『生活支援の障害者福祉学』(明石書店)、『ケアのフォ−クロア:対人援助の基本原則と展開方法を考える』(高菅出版)など。

・趣 旨;この学習会の目的は、日々、対人援助の現場(家庭・施設・支援機関)で働くケアの担い手がつどいながら、日々の暮らし(日常生活世界)の中に宿る「ケアの本質」について一緒に考える時間とする。さらに講義だけでなく、グループワークも取り入れながら参加者が相互に交流できる場とする。
 

【講演内容】
テーマ;「ケアという仕事」とは何か 
     〜ケアの基本原則とケアの担い手が成長するために必要なこと〜


●当事者とは誰か、その特徴とは
・「問題状況に閉じ込められて、自分ひとりの力では解決困難な状況に陥っている人」「解決に向けて取り組んでいる人」「閉じ込められている人」「生きづらさを感じている人」「健康・愛する人・仕事・パートナー等を喪失している人」=「何らかの喪失体験により生活のしづらさ(=生の困難)を解決・緩和・解消するニーズを抱えている人」←支援サービスを必要としている
●ニーズとは何か・・・欲求・要求・需要・必要
・「生きづらさ」(=氷山の一角)、「主訴(顕在化しているニーズ)」の背景をなす「潜在化しているニーズ」が、支援ニーズが必要な生活問題を構造的に形成している・
●ニーズに応える援助支援の本質とは何か
・心の悪を描いた芥川龍之介著『蜘蛛の糸』を手がかりとして「ケアの本質・真意」を考える。援助は人を試してはいけないのではないだろうか。
●ケアの担い手(援助者)の役割
・生活(ライフ:Life)の困難を読み解く視点
・生活問題を構造的に理解する方法としての視点⇒ライフ(Life)=生命活動×日常(暮らし)×人生(生涯)、ライフ(Life)=ニーズの集合体、ライフの構成要素=「衣・食・住・医・職・仲間(家族・コミュニティにおける人間関係)」+時間的要素
●「誰のためのケアなのか」を考える前に
 問1:クライエントとは誰?
・問題を抱えている人(第一の当事者)、当事者と関わることを余儀なくされた人(第二の当事者)
⇒本人よりも周りが問題化していることもある。相談者は相談できる健康な力(強さ)がある→思いを表現できる→その時点で、すでに問題の半分は解決しているのかも知れない。
 問2:「ケア」を実践/展開する力とは?
 ・ケアの人材の育て方/育成方法とは?⇒市民を育てる=福祉職のみで解決しようと考えない。
 ・ケアの担い手の成長を支援するとは?⇒魅力ある現場にする
●「ケア」の周辺の言葉
1.キュア 2.ヒーリング 3.マジック 4.トリートメント 5.セラピー 6.サポート 
7.ヘルプ 8.アシスト 9.チャリティ 10.フィランソロピー 11.ナース 12.ジェネレイティビティ 13.ホスピタリティ 14.エイド 15.養生
方法としてのケアの意味とは何か
 ・専門職の「ケア」(相談援助/介護/介助/看護)の意味
・面談という共同作業=目的のある専門的で非日常的な対話
  ⇒援助者は「クライエントは、本当は他者・他人に話したくないことを話さなければならない状況に置かれていること」を理解する。
●相談支援の方法(=作法)
 *ケアの担い手(対人援助者)が心しておくべき(礼儀)作法と心がけること
1.対人援助という関係性の中には「毒気=悪いストレス」がある。
2.話の内容・その場の関わりが「事実/現実」であるとは限らない。「真実/真相」は「藪の中」にあるのかもしれない。←芥川龍之介の小説
3.ケアをめぐる援助関係=クライエントと一定の距離を常に保つ=援助的な距離感覚「山あらしのジレンマ」、熱い<心(ハート)>とクールな<精神/頭脳(マインド)>
●ケアをめぐる関係性について
1)「非対称性」であるケア(援助);健康な援助者は相手からも学ぶ謙虚さをもつ。人間としては対等だが情報量・判断基準は教育を受けた専門職が多くもっている。
2)「傲慢」な援助者による「不健康」なケアをめぐる援助関係=クライエント(相手)を支配しコントロール(管理・拘束)する。(「無害で有能」な援助者であること。)
3)クライエントの自己決定権の侵害=主体性を剥奪してしまう「反ケア的な仕事」をする危険性を孕む援助者が多いかもしれない。(人の為=「偽り」かも知れない)
●私たちは、ケアという仕事を通して日々何をしているだろうか
・基本的に「無害」か、あまり害のない「よき触媒」であることを目指す⇒必要な時に登場、無理をせざるを得ないケアの仕事に就くものは、周囲の人々に知らない間に迷惑をかけているかもしれない。
ケアの担い手にとって、専門職・専門性としての責務とは何か?
1.援助関係の質を定める第一の責務は援助者にある⇒クライエントの最善の利益を考慮、社会的承認を獲得、面接・相談・支援・介護・介助の適切な条件設定
2.専門的知識や情報を高めるための条件を整え、絶えず実行する⇒身銭を切って学び続けるという意識、読書力=表現力・思考力(1ヶ月に1冊は読んで欲しい)
3.援助過程(プロセス)に私的な利害を侵入させない⇒公共的性格、「自己覚知/理解の重要性」=メシア(救世主)思想に要注意
4.社会的に承認されている範囲を超えてクライエントの生活に侵入しない⇒「人権保障」「守秘義務」への慎重な判断力、「今の<自分の力の限界に常に自覚的であること>に責任」をもつ
●対人援助職(ケアの担い手)の病理
・「燃え尽き(バーンアウト)症候群」の3条件
1.休めない。休んでも休んだ気がしない。 2.いくら頑張っても報われない。3.強すぎる仕事や相手への思い入れ(理想と現実とのギャップ)
 ・「共依存関係」=自立(自律)していない人間同士の「嗜癖的な対人関係」;必要な「山あらしのジレンマ」⇒解決方法;的確な立ち位置(支持的対応、指示的対応・アサーティブ対応)を取る
●ケアの仕事と気働き文化論
 ・「気働き文化の力」(中井久夫) ・「働き上手=休み上手」
 ・「疲れ」を感じるのは健康の証。「疲れ知らず」の人はいつかどこかで破綻するリスクを抱えている。「気晴らし」=「非日常の世界」
 ・日本における<「仕事文化」社会>では「気働き」ができることに価値が置かれる。一番難しいのは、「気疲れ」の解消。
●「気」の位置づけ
・対人援助の「ケアの仕事」は「気働き」が重視される。
・「気」にまつわる表現の数々:気が沈む・気が弾む・気は心等々
●ケアの担い手の健康指標
1.「曖昧さ」に耐える 2.「待つこと」ができる 3.「休憩」を適宜(こまめ)とる 4.「余力」を残す5.「課題の優先度と自己の限界」の見極める 6.「人や問題の多様性」を受容する7.「自分の身体感覚」を大切にする 
●健康な「ケアの担い手」であるために必要なこと
1.身体的・精神的な健全さ 2.ケアの仕事が他者に希望をもたらす仕事であることへの自覚
3.相手に対して「無害」である 4.自分の「生き方/人生」を尊重 5.よき指導者(スーパ
ー・バイザー)・恩師・師匠(メンター)をもつと良い 6.ケアの担い手自身が「幸福」であることは<義務と責任>である。(不幸な援助者は、クライエントを支援にはできない。不健康な援助者は、クライエントを健康にできないと思う。)
●「手」の援助論について 
・京都の三十三間堂の千手観音像:衆生(=生命あるものすべて)の「苦悩」に向けられた観音の「手」の意味について。
 ・ケアの仕事と「手」の援助論⇒「救済の手」=援助(ケア)のアイコンかも知れない。
・「ケアの担い手」の「手」が問いかけるもの=多くある「手」の付く言葉:手当て・手遅れ・手間ひま・手応え・手加減・手を打つ等々
●ケアの仕事で本当に大切なもの
 「心で見なくちゃ、ものはよく見えない。大切なものは、目には見えないんだよ」
(小さな王子/星の王子さま) 
*出典『小さな王子』(サン・テグジュベリ著/野崎歓訳・光文社古典新訳文庫より) 
●「ケアという仕事の本質」ケアの仕事の担い手を育成する基盤とは何か
・「医師が治せる患者は少ないが、看護できない患者はいない。」(中井久夫:精神科医の言葉)
・「ケアの仕事」は人間存在(Life)の基盤の上に成立している。<生命の誕生>(出産/子育て)から始まり<死>(看取り/ターミナルケア)まで続く「人間のミッション(使命)としての仕事」が「ケア」である。
・ケアの担い手が人と関わることは、人間が生きる「Life=人間的営為(生命の尊厳・暮らし・人生)」に貢献する人権尊重・いのちの尊厳・希望・夢・未来への「灯火」であり、さらに、危うい今日的な社会状況の中において「平和の盾」となることが「ケアという仕事の本質」に他ならない。(結城論)
 
【グループディスカッション】
「テーマ」;「生老病死に必要なケアとは何か」

 
私達が援助という形で関わるクライアントの方々の人生はいわばその方の文化、アートといえる。どのような状態になっても私達はその方の生き方=文化を尊重し、寄り添ったケアをすることが大切である。6グループすべての発表をまとめると結城氏の講演内容を反映したものであった。参加者の職業は福祉・医療・教育・地域活動家とたいへん幅広かったが、人の生き方に関わる姿勢では共通していたように思った。

*参考文献
 ・結城俊哉『ケアのフォークロア 対人援助の基本原則と展開方法を考える』高菅出版 2013年
 ・窪田暁子『福祉援助の臨床:共感する他者として』誠信書房2013年
*その他の参考図書・文献・図書案内
・中井久夫・山口直彦『(第2版)看護のための精神医学』医学書院 2008年
・中井久夫『こんなとき私はどうしてきたか』医学書院 2007年

【所感】
 「ケアのフォークロア」・・・参加者にとっては、なじみの薄い不思議なテーマをどのような切り口から展開なさるのか、とても楽しみだった。なんともゆったりとした雰囲気の結城さん。語りにくいテーマをお願いして、お気の毒と思いつつ、耳を傾けていると話の斬り込みの意外性に、いつの間にか引きつけられていた。芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」からケアの真意に迫るとは・・・。さらに絵画が表現しようとしたこと、観音像が意味することなどを惜しげなく引き合いに出して「ケアの本質」を静かに語った。その博学ぶりには目を見張った。まさにケアは「アート」なのだと改めて実感できるお話しだった。
福祉に携わる人々の多くはケアを単に生活行為への介護・援助と狭く捉えてしまう。ケアを面白くなく、貧弱なものに仕立てているのはそこに大きな要因があるように思う。福祉職の養成に関わっているが、これまで「ケアの本質」をどう伝えてきたか、ぶれていなかったかを思い起こしてみた。
 養成課程で最も抜け落ちていたことだとしたら教える立場にある者の責任は大きい。
「ケア」とは、結城さんが定義したように人間存在(Life)の基盤の上に成立し、「人間のミッション(使命)としての誇り高い仕事」である。たいへん魅力的で奥が深い。私達は、しばしば日々の繁忙・仕事への慣れ・モチベーションの低下から仕事の目標を見失いがちで「何のために仕事をしているのか」分からなくなることがある。話を伺いながら、時には踏みとどまって、自らの考え・仕事の意味について言葉にしながら整理してみることが大切だと痛感した。
 今回の学習会はたいへん好評で「結城旋風」を起こしている。参加者が求めていたテーマだったのかもしれない。再び学びの機会を作っていきたい。


 
   関西ブロック11月研究会

 日本福祉文化学会は2017年2月に福祉現場セミナー2017inおきなわ「戦争と福祉 〜沖縄を考える〜平和の文化を育てる」を開催しました。
 日本における戦争、平和、福祉文化を考える上で、国内で唯一の陸戦が繰り広げられ、今も尚、米軍基地の残る沖縄について考えていくことは重要です。
 今回は、沖縄でもシンポジストとしてお話をいただいた立教大学名誉教授 浅井春夫先生より、「戦争孤児たちの戦後史と福祉文化を考える」をテーマにご講演いただき、子どもたちにとっての福祉文化を考えていきたいと思います。

テーマ:「戦争孤児たちの戦後史と福祉文化を考える −沖縄の歴史と現実を踏まえて−」
日 時:2017年11月25日(土)13:00〜16:00(受付は12:30より開始)
場 所:ECCコンピュータ専門学校1号館3階 http://comp.ecc.ac.jp/access/
講 師:浅井 春夫先生(立教大学名誉教授)
資料代:500円 当日受付にて納入ください。なお、おつりのないようご準備ください。
申込方法:参加申込票に必要事項をご記入いただき、FAXで送信いただくか、E-mailに、必要事項を記載の上、送信ください。
詳細 チラシPDF
 
  2017年度第3回日本福祉文化学会関西ブロック研究会案内 ―第1報―

ケアのフォークロア 〜暮らしの中からケアの基本原則と視点を学ぶ〜
「フォークロア」とはいったい何を意味するのでしょう?
結城さんがわかりやすく紐どいて下さいます。

今回の学習会にむけて結城さんから下記のようなメッセージが寄せられました。
「この学習会では、日々、対人援助の現場(家庭・施設・支援機関)で働くケアの担い手がつどいながら、日々の暮らし(日常生活世界)の中に宿る「ケアの本質」について一緒に考える時間とすることを目的としています。
講義だけでなく、グループワークも取り入れながら参加者が相互に交流できる機会の場となるように、講師として頑張りますので気楽にかつ積極的にご参加下さい。皆さまのご参加をお待ちしております。」 

●日 時; 2017年9月16日(土) 13:30〜16:45
●場 所; 茨木市福祉文化会館  202号室  
●テーマ; 「ケアのフォークロア 〜暮らしの中からケアの基本原則と視点を学ぶ〜 」
●講 師; 結城俊哉さん 
●参加費: 1500円
●申込み締切日; 9月15日(金)
●懇親会; 場所:「はなせ」  参加費:4000円程度  時間:17:30〜20:00
●申込先:懇親会への出欠も併せて下記のメールアドレスへお申込み下さい。
 h-watashi.4.25@leto.eonet.ne.jp   岡村ヒロ子
詳細はPDF


 
  「日本福祉文化学会関西ブロック」「つどい場 私空間」共催
研修会「関係力をみがくトレーニング」報告書 関西ブロック 岡村 ヒロ子

・日 時;2017年7月8日(土)13:00〜16:45  9日(日)10:00〜16:45
・場 所;茨木市市民総合センター  302号室
・参加者数;8日:22名 9日:21名 (両日参加:12名、学会員:6名)
・講 師;日本福祉文化学会顧問 薗田碩哉氏
 

・趣 旨;福祉サービスの土台は「人と人とのかかわりを豊かにすること」にある。制度を整え、予算を付け、専門家を配しても、この土台が無視されていたのでは、豊かな福祉を実現することはできない。この研修会では、人と人の関わりを豊かにする力を『関係力』として捉えなおし、自らの関係力の現状に気付き、それを広げ、高め、深めていく方向と方策を、参加者同士のワークを通じて追求することを目指す。

【研修内容】
・7月8日(土):「関係力」「ナラティブ・アプローチ」についての講義、メンバー間の関係づくりの
ワーク、詩を読む、「関係力倍増懇親会」
・7月9日(日);「ホスピタリティ」「ソーシャル・デザイン」についての講義、「コミュニケーションの癖」による自己分析、インタビューによる自己・他己分析、ソーシャル・デザインについてのワーク
【一日目】
<講義>【キーワード】「ナラティブ・アプローチ」

相手の話(物語)をどう聞くか  ナラティブ・アプローチを踏まえて
 ・福祉現場の特色:禁欲主義⇒「清く、正しく、美しく」
 ・福祉領域と一般社会とは、どう違うのだろうか?
●「支援」を問い直す
・支援にはクライアントのためという「善意」(私のためにやっている)が密輸入(よろしくないこと)されている
・支援に介在する権力の作用を読み解く⇒「援助する人」>「援助を受ける人」=支配関係
・専門職とクライエントの関係は非対称的⇒援助者はケア関係から退出するという選択肢をもっているが、クライエントはケア関係から退出することができない
●ナラティブ・アプローチという方法⇒20世紀の終わり頃に入った方法
・無知の姿勢;先入観を捨てる  隠れた偏見に気づく⇒自分に引き寄せがち  驚き
・相手の「物語」を聴く;ストーリーを共感的に受け止めつつ、内容を整理する⇒困難事例は特に
・「物語」に揺さぶりをかける;なぜ? 常識的な理解や判断を超える事情を明らかにする
・例外を発見する;正反対の新しい物語の糸口を見つける⇒物語は一つではない
・もうひとつの物語を整える;「こだわっている物語」との調整を図る
・支援目標を;問題からの回復でなく 物語の捉え方の変化をめざし、物語の「共同制作」を試
みる⇒皆が問題と思うから問題となる
・複雑な物語を共有する;二者関係から広げて社会へ

 *もちたい援助職としての姿勢(力量)
・一人ひとりの「物語」に付き合う力  ・「物語」を聴く力=「関係力」 
・人は「心」で生きていることを知る力 ・かけがえのない「物語」を引き出す力
(参考文献) 荒井浩道『ナラティブ・ソーシャルワーク』新泉社 2014
       六車由美『驚きの介護民俗学』医学書院 2012
<コミュニケーション実習> ふれあいセッション&詩を読む
 いくつかのワークを通して他者を知り、自分を伝え、関係を築く。詩の朗読を通して詩の心を表現し、伝える。

【二日目】
<ワーク> あなたの関係力を診断する
 自らのコミュニケーションの癖を明らかにする。結果は参加者の9割が「関係力達人型」
<講義> 【キーワード】「ホスピタリティ」「ソーシャル・デザイン」
            福祉の思想とおもてなし論

1.福祉支援の基礎としてのおもてなし=ホスピタリティ
  福祉という営みは、人と人との関係を活性化し、豊かにする人間的支援活動である。その土台とな
 るものは、支援の「対象者」を自由な意志をもった「主体者」としてとらえ、主体者同士の間に気持
 ちのいい関係を作る働きかけである。それは「おもてなし=ホスピタリティ」という概念にあてはま
る。
  ・福祉支援は「人を助けてやる」ことではない。(パターナリズムの否定)
  ・福祉支援とは、楽しく生き生きした時間をみんなで共有すること。(場の重視)
  ・人と人を結びつけるおもてなし=ホスピタリティが問われる(社会性=社交性)
 
2.「おもてなし=ホスピタリティ」をどう考えるか
〈もてなす〉モテは接頭語(=対象の性質や様態を変えずに維持する、対象を大切にする意)相手の状態をそのまま大切に保ちながら、それに対して意図的に働きかけて処置する⇒まさに福祉を意味する
〈hospitality〉手厚くもてなすこと、歓待、(未知の人に)愛想のいいこと
〈もてなし=ホスピタリティの土台にあるもの〉主客の対等な関係が基本。究極の「もてなし」は相手の主体化(主人公にする)に努めること

3.高齢者や障害のある人たちとの関わり
  身体が弱ったり、何らかの身体的ハンディキャップがある高齢者・障害者は、他者の支援(介助)を受けることが多くなる。その場合も「相互援助」の視点や発想を忘れてはならない。
⇒90歳代の方が、どのような社会を生きたのかを考える
 ・与えることで与えられる⇒子育て・ボランティア 
・客と主人とは相互に入れ替わり得る存在⇒先生はコーディネーター、パーティの主催者と客
  ・人間能力の多様性と多面性に気付かされる⇒垣根を乗り越える、仕組みを変える、文化は世代を
超える、新しい価値を創って世代をつなぐ
 ・‘認知症’の人たちの面白さ、豊かさが見える
*福祉を違った視点(政治・経済・時代・医療・文化等々)からみる⇒福祉の在り方がみえてくる。

(参考文献)上野千鶴子『ケアの社会学』大田出版 2011

<ワーク>人材探しインタビューと起業
 選択した項目について関係ありそうな方に目星をつけ、なるべく多くの方にインタビューするというワークだが、容易ではなかった。その後、選ばれた5人の社長は人材を確保し、夢のあるユニークな起業案を練りあげ、披露し合った。楽しい社会づくりに貢献できそうな企画が出揃い、皆さんは転職しても十分能力を発揮し、生き抜いていく方々だと確信した。実現に向けて青写真を描き始めた方もいる。
 研修会の成果大である。

<講義> ソーシャル・デザインという方法
*ソーシャル・デザインという方法とは
社会というのは私たちみんなで作り上げ、織り上げていくものである。1つの理想(アイデア)をもとに、社会をどのように組み立てていくのか、その「意匠」(=手作り)をみんなの知恵を集めて描き出していく方法
*ソーシャル・デザイン⇒社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)
1.「デザイン」が暮らしを豊かにする
 ・モノを作る時に必要もの⇒「素材」と「エネルギー」
・モノが人間にとって価値あるものとなるために不可欠なもの⇒使い勝手をよくするためのアイデア⇒モノづくりの基本⇒このアイデアを生み出す力=デザイン
・大量生産―大量消費への抵抗=「 速度」と「効率」からの脱却
 
2.社会的な課題を楽しく・面白く・豊かに解決していく道を探る 
 「課題先進国」日本⇒具体的な課題:世界一の長寿国、地域社会の崩壊、格差の拡大、人々の孤立化、エネルギー問題、自然の破壊等々←それらの課題を解決するために必要な「デザイン思考」
*社会を変えるための発想転換
・社会も「デザイン」によってよりよくなる ・大きな社会的課題を「自分のこと」として捉え直す
・「常識」「決まり」「当たり前」を疑ってみる⇒楽しく、面白く、豊かに解決。
*社会的課題の解決を図るためのソーシャル・デザイン
 ・新たな価値を創り出し、これまでにない仕組みやプログラムを産み出す

<ワーク>ソーシャル・デザイン実習
・あなたもソーシャル・デザイナーになれる?
「未来をもっとステキに!自分の手で未来をもっとステキに!」
与えられた課題をいかに楽しく、面白く、豊かな発想で解決していくかをグループメンバーでデザインし発表。最もアピールしたと思われるグループに投票。その結果「政治に物申す」というテーマでソーシャル・デザインしたグループが最多得票を獲得。その内容は、「国民も政治家も顔を隠せば言いやすいし、聞きやすい。そこで皆、着ぐるみをつけ、大きなイベント会場に100人ほど集まって問答する。多くの人々に知らせるためにテレビで全国放映する」というもの。圧巻!このソーシャル・デザイン、実現させませんか?

<全体を通して>
関係力達人型の参加者が多かったこともあり、研修会は終始、和やかな雰囲気に包まれた。薗田顧問のソフトでユーモアあふれる講義はたいへんわかりやすく、皆さんの心にすっと入り、得るものが多かったようだ。玉手箱から何が飛び出すのか想像もつかない、まさにわくわく・どきどきの連続だった。
 職場の人間関係に難しさを感じている参加者が多く、「関係力」というテーマは新鮮でタイムリーだったようだ。薗田顧問は「関係は結び直すことができる。」「一人の人間として主体性をもって生きる」「社会を違う視点からみる」というメッセージを皆に送って研修を終えた。
参加者から寄せられた感想の一部を紹介する。
“今回の研修を通じて、今まで何となく過ごしてきた自分を恥じ反省するとともに、これからの取り組み方に更なる工夫をこらすことが必要だと感じている。「自分が自立的な市民としてしっかりとする」ということが、世界中の人といい関係に繋がるということを教えていただいた。この「関係力」が社会を創っているともいわれ、それは福祉の世界も同じであるという。自分達でやれることは何か、自分でできるものは何か、小さなことから始めていくことが大切であると感じた。その力が重なりあって「関係力」ができ、やがて大きな力になり得るものであると感じた。私も福祉に関わる一員としてできることから始めていこうと思った。”
“余暇支援と思って参加したが、ソーシャルキャピタルまで話しが広がり、視点が拓けた。薗田先生が嘆かれるように、日本は余暇の意義に対する理解がまだまだ少ない。私は高齢者には必須のことだと思っているので、大学の授業でも取り入れ、ダイバージョナルセラピーの方をゲストスピーカーとして招き講義をしていただいている。幸い実習施設の中にも、先駆的にダイバージョナルを取り入れているところがあり、私もおおいに学んでいる。”


 
  関西ブロックのメーリングリストについて

先日もホームページ上でご案内した通り、関西ブロックでは独自にメーリングリストを運用しています。
関西ブロックの方で、まだ登録されていない方は、ぜひとも下記アドレスまでご登録ください。

また、メーリングリストに登録されている方で、所属の変更などで、メールアドレスが変更になったため、届いていない方もいらっしゃいます。
その方も新しいアドレスを下記のアドレスまでご連絡ください。

関西ブロック用メールアドレス
kansaifukushibunka[アットマーク]gmail.com
メール送信の際は[アットマーク]を@に変更して送信してください。
 
  日本福祉文化学会関西ブロックでは情報提供のため、メーリングリストを作成しています。

関西ブロックの方で、メーリングリストへの加入を希望される方は、

kanasaifukushibunka[アットマーク]gmail.com まで

メーリングリスト希望の旨をご連絡ください。
(迷惑メール防止のためメールを送信される方は[アットマーク]を@に変更してメール送信をお願いします。)
 
  日本福祉文化学会関西ブロック第2回研究会
  「関係力をみがくトレーニング」を開催

<講演会>
・日 時;7月8日(土) 13:00〜16:45 講義&ワークショップ
              17:30〜20:30 懇親会
     7月9日(日) 10:00〜16:45 講義&ワークショップ


・場 所;茨木市市民総合センタークリエイトセンター302号室  

・テーマ;「関係力をみがくトレーニング
     〜いろいろな仕掛けを用意したワークショップ〜」(案)
      8日(土) コミュニケーショントレーニング (案)
      9日(日) ホスピタリティ講座 (案)

     
  *2日連続でも、どちらか1日の参加でも可です。

・講 師; 日本福祉文化学会顧問 薗田 碩哉氏

・参加費; 8日(土) 1,000円
       9日(日) 2,000円
       両日参加 2,500円
・懇親会;「はなせ」  4,000円程度

・申込み締切日;20名になり次第、締切とさせていただきます。

・申込み方法; 講座の参加日と懇親会への出欠を下記のメールアドレスへお申込み下さい。
    h-watashi.4.25[アットマーク]leto.eonet.ne.jp  岡村 ヒロ子

『開催チラシ』はここをクリック☆

 
  関西ブロック1月定例研究会、新年会のご案内

日 時:2017年1月27日(金)18:00〜21:00頃
    定例研究会 18:00〜19:00
    新年会   19:00〜21:00頃

場 所:定例研究会 大阪市立社会福祉センター
        (天王寺区東高津町12−10)
     新年会 上本町近辺で調整中。

会 費:定例研究会は無料/ 新年会は実費

 出欠の連絡、ならびに他のブロックの方で出席される方は、2017年1月17日(火)までに
関西ブロックアドレス(kanasaifukushibunkaアットマークgmail.com)までお願いいたします。
 *なお、迷惑メール防止のための対策をしております。
 メール送信される際はアットマークを@に打ち変えて送信いただきますようよろしくお願いいたします。

特に新年会は会場の都合がございますので、
どちらか片方のみの出席か、すべて出席かがわかるようにお願いいたします。
 
   関西ブロックセミナー報告 「子ども達への食の支援活動」

 関西ブロックでは2016年11月19日(土)に「にしなり隣保館スマイルゆ〜とあい にしなり☆子ども食堂」を運営されている川辺康子さんからお話を伺い、引き続き、実際に食事の調理など子ども食堂のボランティアを実際に体験してきました。
 参加した関西ブロック会員の感想を掲載いたします。

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岡村 ヒロ子

 「にしなり☆子ども食堂」を切盛りしている川辺康子さんの語り口・まなざしがとてもあたたかい。子どもへの愛情がごく自然に伝わってくる。6年前『子どもの居場所』活動を始めた時に、集まってくる子どもたちの中に食事をしていない子がいた。そのことが「子ども食堂」につながったという。「一緒に食べればいい」そのゆるやかさが素晴らしい。スタート時のびっくりするような子どもたちの振る舞いに目をそらさず、正面から向き合った川辺さんの姿勢は今も変わらない。「食事を作るのが目的ではない。子どもたちを育てることが私の役目」その川辺さんの一言が印象深い。
 子どもの6人に1人が貧困といわれる。世間は「子ども食堂」=「貧困」と捉えがちだ。「子ども食堂」の報道番組でコメントした子どもが両親から「うちは貧乏じゃない」と叱責されたという。「食事が満足に取れていない」ことは必ずしも貧困とは結びつかない。「子ども食堂」に集った子ども達は綺麗な洋服を着て、スマートフォンを操っていた。家に帰っても誰もいない、一人で摂る食事等々、家という囲いはあるが、人として育まれる居場所が家にも地域にもないとしたら、それが本当の貧困ではないだろうか。考えることの多い「子ども食堂」だった。

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石田 易司


 会場のきれいさにまず驚きました。私の知っている子ども食堂は、みんな貧しいNPOが工夫に工夫を重ねて実施しているので、形の違う机やいすを並べて、ちぐはぐだけれど、そこに温かさが漂っているという感じだったからです。
 運営に当たっている川辺さんもふんわりした雰囲気で、髪の毛を振り乱して必死で頑張っているという様子が全く見られなくて、場所、人の様子に嬉しくなりました。
 善意の人がたくさんいる様子を聞かせていただいて、制度や法律でする福祉でない、心の通った福祉がここにあると実感しました。

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長尾 玲子

 ボランティア参加として調理をおこなうため厨房にいました。支援として届けられた食料について感じたことがありました。にしなり☆こども食堂の週2回の開催とも主食がパンであることがほとんどなさそうでしたが、パンが多くありました。マヨネーズやドレッシングが業務用で、こどもさんが自分で使うには難しいのではないかと感じました。
 支援の食料はこども食堂にとって大きな支えになっていると同時に、それらを無駄にされないよう日々献立を考えられるのは簡単なことではないと感じました。
 支援のネットワークが充実して、調整がうまくいくようになるとよいと思います。また自分自身はどんなことでお役に立てそうかを考え続けて行こうと思います。

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脇坂 博史

 いぁー衝撃でした。川辺康子さんの発せられる一言々々は、そんな現実があるんだなぁーという感じでした。家族からの日常の生活での学習がどれほど重要であることか。当たり前の中に埋没しているがゆえに、その環境にない子ども達の生活のし辛さに気がつきにくいのでしょう。
 地域住民同士の声かけ、おせっかい、五月蝿いおっちゃん、おばちゃんをもう一度見直さなければならないのです。
翻って、子ども達のみにあらず、高齢者へ、障がい者へ、在日の外国の方々へ・・・昔と今、社会的障がいの有と無、文化の交流などなど、教え、教えられの関係を積極的に構築していく時代を迎えているのではないでしょうか。
いよいよ「地域家族」的発想のあり様を問い、考え、試行しながら、一歩ずつ歩みを進めていきたいものです。

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川北 典子

 お話を聞かせていただき、また、実際に調理のお手伝いや子どもたちとかかわる体験をさせていただき、地域に根ざした子どもの居場所の重要性を強く感じました。地域のおとなが、子どもの育ちを見守り、支援していくためには、確かな土台作りと、継続できる体制が必要です。川辺さんが培ってこられた日々の重みを垣間見せていただきました。
 子どもたちが三々五々集まり、それぞれに遊び、「バイバイ、またね」と帰っていく…笑顔や満足げな表情が印象的でした。子どもたちは、どの子も一人ひとり、一日だけの見学者には窺い知ることのできない特別なニーズを抱えているのだろうと思います。けれども、確かに言えることは「ここがあって良かったね」ということ。そして、それは今、どの地域にもそういう子どもの居場所が必要なのだと確信した貴重な時間でした。


 
   関西ブロック 11月19日に福祉文化現場セミナーを開催

 今回の現場セミナーのテーマは貧困児童への食の支援の実際について、「にしなり隣保館スマイルゆ〜とあい にしなり☆こども食堂」で、お話を伺い、実際に活動を体験できればと考えております。

第1部ではこども食堂を運営されている川辺康子さまのお話を伺います。
第2部では実際にボランティアとして、食堂の準備、その後、食堂で子どもたちと関ることができればと計画しております。

第2部につきましては、こども食堂が実際に運営されている中での参加となりますので、当日来られるボランティアさんの数によっては参加可能という形になります。
多い時には受け入れができないこともございます。
その点もご理解のうえ、申し込みいただければと思います。

日  時:2016年11月19日(土)
     第1部 14:30〜15:30ごろ  定員20名
     
     
第2部 15:30〜食堂終了まで 定員10名
      定員充足のため、2部の募集は終了しました。

場  所:「にしなり隣保館スマイルゆ〜とあい にしなり☆こども食堂」
     大阪市西成区出城2-5-9 パークコート1F


参 加 費:現場セミナーの参加費は無料といたします。
      ただし、当日、小額でも結構ですので、こども食堂運営資金や
      保存のできる食材などをご支援いただければと思います。


持 ち 物:第2部参加の方はエプロンをご持参ください。

今回は上記のような都合から、2部のみの参加は今回はございません。
1部のみ参加 ・ 1,2部ともに参加    のどちらかを明記ください。

参加申し込みは11月9日(水)までに関西ブロックのメール(kansaifukushibunka「アットマーク」gmail.com)までお願いいたします。
送信されるときは「アットマーク」を@に変更していただき、送信ください。
迷惑メール防止のためご面倒をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 
  日本福祉文化学会 関西ブロック 企画 【「福祉」と「自然」の意外な関係〜in万博 】                       

 4月17日(日)の午後、万博公園で、<「福祉」と「自然」の意外な関係>というテーマで企画をさせていただきました。前半は、屋外でのネイチャーゲームなどを通して身近な自然と親しむ体験を。後半は、屋内で「福祉」と「自然」という一見異なる分野に通じる「いのち」の視点について、話を聴いていただきました。(ナビゲーター&報告:金谷 眞理子※)

 午前中までの雨が嘘のように晴れ上がった午後1時半、大人9名・子ども4名の参加者が万博記念公園・自然観察学習館の実習室に集合。挨拶もそこそこに、新緑がキラキラと輝く屋外へと飛び出しました。
 
■野外体験(1)ネイチャーゲームで自然と親しむ

 まずはAとB2つのグループに分かれ、「木こりの親方」というゲームをしました。各グループからひとりずつ「木こりの親方」役を決めてもらい、他の人は弟子となって、木の調査をしてもらうというゲームです。親方役の人には役になりきってもらおうと、黒テープで口ひげをつけてもらいました。
 調査する木は各グループ1本。調査項目は、葉っぱがあるかないか、葉っぱの形、木の太さや高さ、木全体の枝ぶりや形、幹の表面の様子や手触り、方角や距離など。私が調査木に目印のバンダナをつけに行っている間、親方は木を背にして立ち、6つの調査項目を考えてもらいました。
 そして、いよいよ調査スタート。弟子は親方の前に一列に並び、ひとりずつ順に指示された調査項目を調べに行きます。中には「根の張り方」「苔のつき具合」など、マニアックな調査項目も。弟子たちは、調べたことを口頭や身振り手振りで親方に報告するのですが、子どもたちは苦戦気味。自分が見たことを人にわかりやすく説明するのは、案外難しいものです。
 6項目すべての調査が終わったら、その内容をもとに親方が調査木を探し当てに出発。B班の親方は、迷うことなくすぐに探し当てました。根元から3つに株分かれした細くて白っぽい木で、その樹形や色が決め手になったのでしょう。一方、A班の親方は調査木のすぐ近くまで行きながら迷い、一瞬違う方向へ…。すぐに弟子たちに「そっちじゃないよー!」と引き戻され、見事調査木を探し当てることができました。
 終了後、「ふだん、こんなふうにじっくり木を観察することがなかったので難しかった」と班長さん。公園などにある身近な樹木も、よく見ればさまざまな特徴や個性があることに気づいてもらえたようです。

 続いて場所を移動し、「名づけ親の旅」というゲームをしました。
 私たちに名前があるように、動植物にもいろいろな名前があります。「オドリコソウ」のように姿形や大きさなどの見た目に由来するものや、「クサギ」のように臭いや手触りなどの性質に由来するもの、あるいは生えている場所に由来するものなどもあります。このゲームでは、A〜Cの3グループに分かれ、私が示すユニークな形状の自然物に名前をつけてもらいました。
 ひとつめは、大きな木の幹を囲むようにして地面から突き出ているたくさんのコブ状のもの。みんな初めて目にしたようで、「何これ〜」とびっくりしています。じつはこれ、ラクウショウという樹木の根っこの一部で、「気根」というもの。ラクウショウは水辺や湿った場所に生えるため、地中に潜った根の一部が地上に露出し、不足しがちな酸素を取り込んでいるのです。この種明かしは最後まで伏せておいて、まずはインスピレーションで名前を考えてもらいました。積極的だったのは子どもたち。見るだけでなく、手で触ったり上に座ったり、五感を駆使してヒントを探しています。
 3分経ったら全グループが集合し、それぞれが考えた名前の発表タイムです。「石仏」「モアイ」「山芋」「しょうが」「らくだのコブ」「8人の子ども」「マトリョーシカ」「肘」…ユニークな名前の数々に感嘆の声が挙がります。ちなみに、後日気づいたんですが、ある図鑑には「別名:ひざ」とありました!
 ふたつめは、川沿いの小木の根元に落ちている無数の白い綿状のもの。「触って大丈夫?」とおっかなビックリの子どもたち。でもすぐに慣れて、どんどん名前を挙げ始めます。そんな子どもたちに触発され、大人たちも声を挙げ始めました。発表で多かったのは、「毛虫」「みの虫」「お蚕さん」などの虫類。他に、「犬のしっぽ」「筆」、変わったところでは「仙人のヒゲ」など。じつは、この白いものの正体は「カワヤナギ」の花穂。別名は「ネコヤナギ」で、「犬のしっぽ」はまさに“ニアピン”でした。
 最後は、小川の底にへばりつくようにたなびいている緑色の紐状のもの。「茶そば」「流しソーメン」などわかりやすいネーミングのほか、「乙女の黒髪」「フランケンシュタインのマント」「世界の川」など独創的な名前も登場しました。
このゲームでは、自然の造形物の多様な美しさや不思議に気づいてもらうとともに、人それぞれの豊かな感性に触れ合うことができたのではないでしょうか。 
 

■野外体験(2)森の中で心身をリフレッシュ

 約1時間、蒸し暑い園内を移動しながら活動し、参加者に疲れも見え始めたところで、休憩がてら森の木陰でリフレッシュタイムです。
 まずはストレッチから。ビニ−ルシートに座って腕や肩を伸ばしたあと、立ち上がって脚部も伸ばします。
 続いて、太極拳の準備や整理体操などに使う気功で心身をほぐします。新緑の草木や大地から発せられる爽やかな氣を両手で集め、頭上から腕を下ろしながら顔、首、肩、胸、腰、足…と全身に通していきます。深い呼吸でゆったりと。最初の3回は、日々のストレスや雑念を洗い流し、心を空っぽにするつもりで。次の3回は、身体の前面、背面、中心部の順に、全身の緊張をゆるめるつもりで行います。頭、首、肩…と腕が通るところを意識してゆるめていくのがポイント。終わると、雑念や余分な力が抜け、どっしりと地に足がついた感じになっているはずですが、皆さんいかがだったでしょうか。

■実習室にて…おはなし&おまけ

 午後3時、自然観察学習館・実習室へ戻り、トイレと水分補給をすませたら後半です。今回の企画のテーマである<「福祉」と「自然」の意外な関係>について、短いお話を2つさせてもらいました。
 ひとつめは、「働かない働きアリの話」。北海道大などの研究チームが最近発表した話です。
アリの集団の中には、必ず“働かない働きアリ”が2〜3割いるのだそうです。しかも、いくら働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定の割合で現れる。これを不思議に思った同チームは、アリ1匹ずつに異なる色をつけて個体識別した上で、1カ月以上にわたって8つの集団の行動を観察しました。その結果、最初よく働いていたアリが休むようになると、それまで働かなかったアリが働き始めることを確認したというのです。
 同チームはこの研究成果として、「“働かない働きアリ”は、働いていたアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠」と発表しました。つまり、働きアリがすべて同じようによく働き、疲れがたまるペースも一緒だと、すべてのアリが同時に働かなくなる恐れがあるり、そうなると、必要な卵の世話が滞ってその集団が滅びてしまう。アリは、「働かないアリを常駐させる」という一見非効率的なシステムによって、集団を存続させる道を選んでいると考えられる…ということでした。
 人間社会も、効率ばかり追い求めていると、いずれ社会や組織の衰退を招くかもしれません。このアリの話は、障害者やニートなどを含む多様な人々の存在価値を認め、柔軟な働き方・生き方を認めることの大切さを示唆するものとして、紹介させてもらいました。

 2つめは、「1/4の奇跡〜鎌状遺伝子の話」。
 石川県で特別支援学校の教諭をしている山元加津子さんが、何年か前にHNKの『人体V』というテレビ番組で紹介されているのを見て感銘を受け、自らの著書や講演の中で紹介している話です。
 昔、アフリカのある村でマラリアが大発生して村が絶滅しかけたのですが、どうにか踏みとどまります。後年、科学者や医師らが、その村が絶滅を免れた原因を詳しく調べた結果、とても興味深いことがわかりました。それは、その村には「マラリアにかかりにくい人がいる」ということ。そして、マラリアにかかりにくい人の赤血球は通常の赤血球と異なり、草を刈る鎌のような形をしているということ。つまり、この「鎌状赤血球」の遺伝子をひとつでも持っている人は、マラリアにかかりにくいということがわかったのです。
 また、鎌状赤血球の遺伝子を持つ人たちの兄弟や家族、子孫を徹底的に調べた結果、この人たちは3つのグループに分けられることがわかりました。3つのグループをA〜Cグループとすると、その特徴は次のようなものでした。
 A:鎌状赤血球の遺伝子を持っていなくて、障害も持っていない人たち。全体の4分の1いました。
 B:鎌状赤血球の遺伝子を持っていて、障害も持っていない人たち。全体の4分の2いました。
 C:鎌状赤血球の遺伝子を持っていて、その遺伝子が原因で障害を持っている人たち。全体の4分の1いました。
 マラリアが大発生した時、Aグループの人たちはマラリアにかかって亡くなってしまいました。生き残ったのはBとCのグループ。単純に考えれば、村を絶滅の危機から救ったのはBとCのグループだと言えます。ところが番組では、「マラリアに強く障害のない遺伝子を持ったBグループが存在する時、必ずある一定の割合で重度の障害を持ったCグループも存在する」という事実を挙げていたのです。
 つまり、障害を引き受けた4分の1の人たちが存在しなければ、健常なBグループも存在せず、その村は絶滅していた。もし「障害を持つ人はいらない」という考え方で障害者を排除していったら、マラリアに強く、障害のない遺伝子を持つ人は決して生まれてこない。それが遺伝子の進化というものだ──ということでした。 
山元加津子さんは、この事実を多くの人に伝えながら、「今、私たちがこうして元気でいられるのは、過去や現在、病気や障害を持ち、苦しんで生きてくれた人たちのおかげかもしれない。病気や障害のある人たちは、私たちにとってかけがえのない存在なのです」というメッセージを発信し続けています。

 おはなしの最後に、シルヴァスタインの『おおきな木』という絵本を朗読して終わるつもりだったのですが…。じつはこの日、天気予報で雨の確率が高かったため、雨天時用に用意していた室内ゲームがありました。子どもたちに「絵本の朗読とゲームとどっちがいい?」と尋ねたところ、「ゲーム」という答え。そこで、最後におまけとして、「宝物当て」というゲームをしました。
 まず、机の上に黒布を広げ、その上にドングリや松ぼっくり、木の皮などの自然物を並べます。これが「私の宝物」。この宝物の中から一つだけ取り出して箱の中に入れ、手探りで特徴を確かめてもらい、再び黒布の上に戻して、全部の宝物の中からどれが箱に入っていたものか当ててもらう、というゲームです。
 当てるのは小学生の子どもたち3人。最初に箱に入れたのはモミジバフウの実です。神妙な顔で手探りする男の子。自信がないのか、なかなか触るのをやめようとしません。「もういけそうかな?」と何度か促され、やっと箱から手を抜きました。男の子に後ろを向いてもらい、その間に実を黒布に戻します。
「もういいよ!さあ、この中のどれが箱に入ってた宝物かな?」
 すると、さっきまでの自信のなさとは裏腹に、迷うことなく即座にモミジバフウの実を指し示してくれました。実のトゲトゲと長い柄が選別のポイントになったようです。
 続く女の子2人には、ビロード状の肌触りが独特のタイサンボクの実と、よく見る松ぼっくりよりも大きくて細長いドイツトウヒの松ぼっくりを。2人とも、迷うことなく見事に当ててくれました。当たった宝物はもれなく子どもたちにプレゼント!
 
 ゲーム後、主催者である日本福祉文化学会関西ブロックの脇坂さんから締めのお言葉をいただき、約2時間のプログラムは終了です。終了後も、宝物の周りに子どもたちが集まり、「これは何?」などと声をかけてくれました。「私も宝物当てしたかった」という大人も…。

 「人と自然の橋渡し」としてのボランティアガイドを始めて1年ちょっと。まだまだ駆け出しの未熟な私ゆえ手際や段取りが悪く、「あそこはもう少しこうすればよかった」などと反省点も多々ありますが、貴重な機会を与えて下さった日本福祉文化学会関西ブロックの皆さま、参加して下さった皆さま、本当にどうもありがとうございました。  

(※金谷(かなや) 眞理子(まりこ):吹田市在住。フリーライターと障害者ヘルパーの「半筆半ヘルパー」。一昨年、森林インストラクター資格を取得。休日には万博公園を中心に自然観察の勉強やガイドボランティアをしています)

 
   
現場セミナー 「福祉文化歴史の旅2015」
第1回テーマ:「高齢者=住み慣れた地域で生活(いき)る、障がい者
     =土曜日に居酒屋を開店、を実現する小規模多機能ホーム」Part2


日 時:8月29日(土)
     16:00〜施設見学と説明(山王丸由紀子理長 隅田耕事務局長)
     18:00〜居酒屋利用

会 場:フェリスモンテ
     
(旭区太子橋 1 丁目23-15 Tel 06-6958-0011
      地下鉄・太子橋今市駅E出口から西北へ300メートル)
H  P:http://www.otasha.sakura.ne.jp/

参加費: 居酒屋での費用を各自負担
参加申込 : kansaifukushibunka@gmail.com
         締切 8月21日(金)
         件名に「福祉文化歴史の旅希望」と書いてください。
         本文に、お名前、ご所属を書いてください。

 
   
日本福祉文化学会 関西ブロック会員各位  2014年12月吉日

2014年度第3回日本福祉文化学会関西ブロック研究会&新年会開催のお知らせ
関西ブロック理事 岡村 ヒロ子

 今年も残すところ、一か月余りとなりました。年末に向け、忙しい日々をお過ごしのことと思います。関西ブロックの本年度の活動は、通常の定例研究会の他に、特筆すべきこととして、現場セミナー「関西福祉文化歴史探訪」を実施しております。このセミナーは2008年の京都大会で取り組んだ「福祉史を歩く」を継続させようという気運からスタートしました。以下、関西ブロックの2014年4〜12月までの活動と来年度の活動計画の概略です。

@ 2014年12月までの活動 
【定例研究会】5・7月

【現場セミナー】
<関西福祉文化歴史探訪>
7月;「マスコミ事業団にはどうして厚生文化という名前が付いて居るのか」
中村茂高さん(朝日新聞厚生文化事業団事業担当部長)
片山宣弘さん(産経新聞厚生文化事業団事業部長:学会員)
8月;「あれから40年、日本の障害者スポーツはどれ程普及したか」
高橋明さん(大阪市立長居障害者スポーツセンター:NPO法人アダプテッドスポーツ・サポートセンター理事長)
9月;「企業が作った特養(道明寺高殿苑)にバーがある訳」
中本勝也さん(社会福祉法人邦寿会マネジャー)
10月;「播磨靖男はなぜたんぽぽの家を始めたのか」
播磨靖男さん(公益財団法人たんぽぽの家理事長)
12月(予定);「高齢者=住み慣れた地域で生活(いき)る、障がい者=土曜日に居酒屋を開店を実現する小規模多機能ホーム」
山王丸由紀子さん(フェリスモンテ理長) 隅田耕さん(フェリスモンテ事務局)
皆様方の創設期から現在に至るまでの熱のこもったお話からは学ぶことが多く、私たちの指標となり得ると思います。今後も2ヶ月に1回の開催を予定しておりますので、多数のご参加をお待ちしております。なお現場セミナー「関西福祉文化歴史探訪」の案内は日本福祉文化学会のホームページにアップしておりますのでご確認下さい。
<奄美大島に受け継がれる結いの文化を学ぶ>
8月28日〜31日実施。冨澤公子会員企画運営。報告書はホームページにアップしておりますのでぜひお読み下さい。

【桃山学院大学の地域連携プロジェクトとの共同研究】
「ボランティア活動の教育的効果についての調査」については2ヶ月に1回、研究会をもち、それぞれの研究結果を報告しております。次年度の神戸大会での発表が期待されます。

【気仙沼大島への災害支援活動】
子どもたちとの夏季キャンプ、長尾玲子会員による2ヶ月に一度のおじゃのみ工房でのキルト教室が定着しております。

A 来年度の活動予定 「神戸大会」の開催担当決定!
 26年度の評議員選挙で関西ブロックから6名の評議員が選出され、内4名が理事に就任しました。これまでの活動が評価された結果といえます。今後、学会運営においても重要な役割を担うこととなります。学会活動はブロックの域にとどまらず、学会全体を視野におくことが肝要かと思います。その大きな節目として関西ブロックは来年度、神戸大会を担当することになりました。現在、小坂享子実行委員長を中心に実行委員会が立ち上がり、「地域文化から福祉をみる」というテーマをもとに関西ブロックらしく躍動感あふれる大会に創り上げようと具体的に動き始めました。大会はブロックの力を結集しなければ成功につながりません。ぜひ、会員お一人おひとりが神戸大会に関心を寄せていただき、ご協力いただけることを願っております。

さて第3回の研究会は新年会を併せて下記の要領で開催いたします。
会場の「居酒屋ほっぽう」は昨年度の新年会から定期的に利用し、好評をいただいております。
年頭にあたって、通例の研究会と神戸大会実行委員会の経過を報告し、皆さまの活動抱負を語り合える場としたいと思いますので皆さまの参加をお待ちしております。

1.テーマ; 「2014年度日本福祉文化学会関西ブロック研究会&新年会
       〜神戸大会に向けての関西ブロックの抱負〜」

2.日 時; 2015年1月15日(木) 18:00〜 (現地集合) 
3.場 所; 居酒屋ほっぽう 〒530-0057 大阪市北区曽根崎2丁目9−18
               TEL (06)6315-0064  *お初天神近く
4.参加費; 4,000円程度(飲み物代含む)
5.申し込み先;kansaifukushibunka@gmail.com まで
6.申し込み期限:1月12日(月)(厳守のこと)

*不参加の場合も簡単なメッセージを添えていただき、必ず返信してくださいますようお願いいたします。
*関西ブロックでは研究会案内・議事録・諸連絡等はメーリングリストにて送信しております。
チェックの方、よろしくお願いいたします。
*昨年度までの年会費が未納の方は本年度分と併せて納入くださいますようお願いいたします。

 
   
日本福祉文化学会関西ブロック現場セミナーのご案内
        
福祉文化の一つの拠点たんぽぽの家訪問

「播磨靖男はなぜたんぽぽの家をつくったのか」
案内:播磨靖男さん、他たんぽぽの家スタッフ

 1973年に「奈良たんぽぽの会」として発足したたんぽぽの家は、以後40年間、福祉文化の実践の場として、わたぼうしコンサートをはじめとする多様な活動を展開、その活動や理念を、日本中はもとより、世界に向けて発信してきました。
また第20回日本福祉文化学会東京大会における「福祉文化学会はうさん臭い」などの播磨発言は、私たちに大きな刺激を与えました。
 今回、その本拠地、奈良たんぽぽの家を訪問し、施設の見学と播磨さんの本音を聞くこと、そして、利用者やスタッフと懇親をする現場セミナーを下記の通り実施します。ふるってご参加ください。

と き:2014年10月18日(土)午後3時〜7時
ところ:奈良たんぽぽの家(奈良市六条西3-25-4 Tel0742-43-7055)
たんぽぽの家ホームページ:http://popo.or.jp/
近鉄奈良線学園前駅北口タクシー乗り場前 2時半集合。
内 容:施設見学、播磨さんのはなし、 交流会
参加費:3,000円程度
を予定しています。
(当日受付でお支払ください。交流会費等を現在調整していますので変更させていただく場合があります。)

※会場の都合がありますので、参加予定者は事前にお申し込みください。
※福祉文化学会会員だけでなく、広く一般の方の参加も歓迎します。お友達をお誘いください。
なお、この現場セミナーは今後も2か月に1回程度継続したいと思っています。12月は6日(土)午後4時「年商2億円のNPO法人フェリスモンテの経営の秘密」を計画しています。乞うご期待!
現在候補に挙がっているのは次の現場です。ほかにも皆さん方の提案をお待ちしています。
★里親制度50年…家庭養護促進協会/★大規模施設は間違いだったのか…金剛コロニー/★障害者の自立運動とはなんだったのか…大阪のリーダー牧口一二/★戦後の大阪市の福祉を作った男池川清…ひまわり保育園/★福祉と文化を結びつけた手話落語…桂福団治/★ボランティア活動の夜明け…大阪ボランティア協会・岡本榮一/★障害者の音楽活動…あぶあぶあ・東野洋子 などなど

 
   『福祉文化現場セミナー in 奄美』報告

 2014年8月29日(金)〜8月31日(日)に開催された現場セミナー報告
 開催報告 岡村ヒロ子さん報告
 参加者感想 長尾玲子さん、長尾昌隆さん報告

 
 「結いの文化」の話し手:奄美のトラさん、花井恒三さんを囲んで

 
 郷土料理を・島唄を楽しみました。
 
 
 「幸 ありさん」の一人娘蔵 久子さんと歓談

 
 グァバの落とし方のコツを教えていただきました

 
 「幸 ありさん」も座っていた縁側で


 ひらとみ祭り

 
     
   福祉文化関西現場セミナーのご案内
バーのある特別養護老人ホーム訪問
「企業が作った特養にバーがある訳」
案内 : 中本勝也さん(社会福祉法人邦寿会マネジャー)

 お酒を自由に飲めない特養がほとんどです。健康という医療の枠でがんじがらめの日本の特養の実態をよく表しています。しかし、私たちが豊かに暮らすということを考えた時、飲酒はそんなに悪いことなのでしょうか。お酒のない人生なんて、考えられないという人もたくさんおられると思います。
 戦前から社会福祉や文化活動に興味を持ち、様々な事業を展開しているサントリーのバーのある施設を見学し、企業の福祉文化についての考え方を伺いたいと思います。

と き:2014年9月13日(土)午後3時〜6時
ところ:道明寺高殿苑
(近鉄南大阪線道明寺駅改札3時集合。準急で藤井寺乗換。阿倍野橋から約20分)
内 容:サントリーという企業の社会貢献と、高齢者福祉に対する考え方を、バーで飲みながら伺います。
参加費:1000円(当日受付でお支払ください。食べ物代です)

※会場の都合がありますので、参加予定者は事前にお申し込みください。
参加希望の方はメールください。 石田:yasunori @andrew.ac.jp
※福祉文化学会会員だけでなく、広く一般の方の参加も歓迎します。お友達をお誘いください。
なお、この現場セミナーは今後も継続したいと思っています。10月は18日(土)午後3時「播磨靖男はなぜたんぽぽの家を始めたのか」を計画しています。以後は2か月に1回の予定です。乞うご期待!

現在候補に挙がっているのは次の現場です。ほかにも皆さん方の提案をお待ちしています。
★里親制度50年…家庭養護促進協会/★大規模施設は間違いだったのか…金剛コロニー/★障害者の自立運動とはなんだったのか…大阪のリーダー牧口一二/★戦後の大阪市の福祉を作った男池川清…ひまわり保育園/★年商2億円のNPO法人…フェリスモンテ/★福祉と文化を結びつけた手話落語/桂福団治/★ボランティア活動の夜明け…大阪ボランティア協会/★障害者の音楽活動…あぶあぶあ・東野洋子 などなど


 
  関西ブロック現場セミナーのご案内  

日本で最初の障害者スポーツセンター訪問
「あれから40年、日本の障害者スポーツはどれ程普及したか」
案内 : 高橋明さん(開設時大阪市長居スポーツセンター職員、NPO法人アダプテッドスポーツ・サポートセンター理事長)

 パラリンピックなどで障がい者スポーツの普及の様子はみなさん実感してられると思います。40年前、当時の日本では障害者がスポーツをすることなど想像もできない社会情勢でした。そんな時に設立された大阪市立長居障害者スポーツセンター職員として、体育大学出たての若いスポーツマン・高橋明さんが就職をされました。
 それから40年、日本社会の成長とともに、障がい者スポーツの普及は目覚ましいものがあります。福祉文化にとって障害者スポーツは大切な分野の一つです。
 40年たった障害者スポーツの歴史と現状を、人生の大半を障害者スポーツとともに歩んでこられ、シドニーパラリンピックバスケットボールチーム総監督などを歴任された高橋明さんに、思い出の長居障害者スポーツセンターでじっくりと伺いたいと思います。

と き:2014年8月5日(火)午後6時〜8時
ところ:大阪市長居障害者スポーツセンター入り口集合
地下鉄御堂筋線長居駅下車(梅田方面から来られたら後ろの改札のエレベーター上がってすぐ)
※ 障害者スポーツセンター見学後、アダプテッドスポーツ・サポートセンター(ASSC)でお話を伺います。
30分以上遅れる方は直接ASSCの事務所に来てください。
ASSCの事務所は障害者スポーツセンターの向かい側になります。
住所:大阪市住吉区長居2丁目1-10 パークサイド長居102号
アダプテッドスポーツ・サポートセンター(ASSC)ホームページ

内 容:日本での障がい者スポーツの黎明期とその後の発展
岩波新書「障害者とスポーツ」(高橋明著)を事前にお読みください。
参加費:1,000円(当日受付でお支払ください)

※会場の都合がありますので、参加予定者は事前にお申し込みください。
また、参加予定で遅れる人は事前に石田までメールしてください。yasunori @andrew.ac.jp
※福祉文化学会会員だけでなく、広く一般の方の参加も歓迎します。お友達をお誘いください。

なお、この現場セミナーは月1回程度のペースで継続したいと思っています。9月は13日(土)午後4時から「バーのある特別養護老人ホーム〜どうみょうじ高殿苑」、10月は18日(土)午後3時「播磨靖男はなぜたんぽぽの家を始めたのか」を計画しています。11月以後もこうご期待!


 
   福祉文化現場セミナー in 奄美

 今も祭りや伝統行事が集落毎に残っている長寿の島奄美の長寿者の元気な笑顔と、コミュニティの絆を紐解く福祉文化セミナー in 奄美を開催します。
1 日程:2014年8月29日(金)〜8月31日(日)2泊3日
2 スケジュール:
8月29日(金)
 伊丹10:25発― 奄美大島12:00着 到着ロビーを出たところで集合です。
 空港発12:30―奄美パーク着12:45(レンタカー移動)
 −奄美パーク内で食事・奄美の概要・伝統文化の見学・田中一村美術館―
 奄美パーク発16:00―ホテル着16:30(観光土産か物産展によること可能)
 17:30―18:30 交流奄美の寅さん花井恒三さんの話し(内閣府地域活性化伝道師)
 19:00-21:00 伝統食シマ料理店にて、食事を楽しみながらシマ歌のライブ
8月30日(土)
 大和村のひらとみ祭りの見学と宇検村の黒糖焼酎「れんと」工場の見学
 〜奄美最後の夏祭りで、海辺で船漕ぎ競争、夕方からは地元のシマ歌などのイベント、夜店、花火あり〜
 ホテル「ビッグマリン奄美」前9:00発―9:30大和村着 〜午前中祭り見学〜
 大和村発13:00―13:40宇検村着〜昼食・れんと工場見学~村内見学
 宇検村16:30発―大和村(民宿)17:10着 夕食後へ再びひらとみ祭りの会場へ
 21:00 大和村内の民宿(中村荘)美しい海まで、1、2分です。
8月31日(日)
 8:30大和村発―飛行機出発までの間、美しい岬など海沿いの景色や集落を見学する。
 昼食は郷土料理 鶏飯をいただきます。
 12:35奄美大島発―14:05分伊丹着

定員: 10名 *定員になり次第締め切ります。(第1次締め切り6月20日)
          レンタカー5人乗りで2台に分乗し島内を回ります。
         (運転をしてくださる方を募集しています。交通量は少ないです。)
費用:
現地、奄美空港での集合となります。各自で飛行機をご予約ください。また、1泊目の宿もご自身で手配をお願いいたします。<参考>阪急交通社(往復飛行機1泊朝食付き 28,600円https://rs.hankyu-travel.com/r/bookingTour2
*ご参加される方は夏のハイシーズンで、飛行機は格安のため早期の申し込みが安心です。
1日目のホテルは「ビッグマリン奄美」が便利ですが、周辺の宿泊施設を選んでもらっても結構です。
2日目民宿(中村荘)1泊2食付きで、5,000円
1日目 夕食2,500円程度
共通経費:レンタカー代、ガソリン代、見学先等お礼で1人6,000〜7,000円程度を予定しておりますが、参加人数によっては増減があるかもしれません。
*私、冨澤はその前後10日間は奄美の他の島で調査していますが、3日間はガイドします。申し込みは、ktomi620@yahoo.co.jpまでお願いいたします。

 
 「岩手県釜石市仮設住宅のみなさまが共同制作されたパッチワークキルト展」

                                 関西ブロック会員   長尾玲子

 このたびは、釜石市仮設住宅の方々のパッチワークキルトの共同作品の展示を関西ブロック主催で開催いただきありがとうございました。おかげさまで、展示された4枚のキルトから、釜石市でも被災された方々が、苦難を抱えながら、踏ん張って前を向いて,皆で力を合わせて一生懸命に生きていらっしゃることを大阪でもお伝えできました。みなさまのご協力に心より感謝申し上げます。
 ご来場の方々からは、「皆さんがのびのびと作っていらっしゃることに感動した」、「明るい色を使って花を咲かせることが、どんなにかおばちゃんたち自身の支えになったことか」、「可愛い作品をじかにみて、こちらこそ嬉しくなった、元気をもらった」,「布や糸以外の素材も使われていることに、手芸材料が手に入りにくい中、みなさんで工夫されているのが伝わってきた。」などの感想をいただき、そして、多くの方が「釜石のみなさまによろしくお伝えください。」とおっしゃっていました。こうして、パッチワークキルトの展示を通じて、被災地へ思いをつなげていただけたことを大変嬉しく思います。そして、作り手の想いをそのまま反映し、伝えることができるというパッチワークキルトのもつ素晴らしい特性を改めて実感しました。
 私が釜石にパッチワークキルト制作指導のボランティアに通い始めて1年になります。街には、店舗や飲食店が徐々に増えているように思いますが、更地が延々と続き、まだ津波の爪痕を著しく残している建物があちらこちらにみられ、状況は一年前とさほど変わっておりません。被災された方々の中では、悲しみやつらさを抱えながら前向きに歩んでおられる方と、震災以降ずっと立ち直ることができずにおられる方の差が大きくなっているということです。街の復興は、生活のしやすさのために重要ではありますが、まずは苦しんでいらっしゃる方が取り残されないように、継続的に支援していくことが求められていると感じます。
 今後とも引き続き被災地釜石へのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 今回の展示会でいただいたメッセージは、次回の釜石訪問時にしっかりとお届けしてまいります。
 このたびは、本当にありがとうございました。

   「岩手県釜石市仮設住宅のみなさまが共同制作された
  パッチワークキルト展」報告


                               関西ブロック担当理事 岡村 ヒロ子

 東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県釜石市と「ヨーヨーキルトでつながろう」をテーマに「パッチワークキルト展」を開催しました。関西ブロックの会員、長尾玲子さんが一年前から釜石市仮設住宅の4つの談話室でパッチワークキルト制作指導のボランティアで続けています。上達はめざましく、みなさんの作品を多くの方に見ていただきたいという思いが形になりました。
 会期中、約100名の来場者がありました。地の利のいい会場でしたので、主催者としてはもっと多くの方に見ていただきたかったというのが正直な思いです。案内もかなり頑張ったのですが、年度末という時期も影響したのかもしれません。しかし、会場提供者から、新しい作品ができた時は再度、展覧会を企画して欲しいといううれしいお言葉をいただきました。次回は、今回の経験を生かして一工夫、加えたいと思います。
 来場者の方々は、まるでキャンパスに絵を描いたような明るく力強い作品に感動なさったようです。そして被害の現状を収録した写真集に静かに見入っていらっしゃいました。
「こういう形で被災地の現状を知ることができてよかった」「皆さんの笑顔を見て安心した」「被災地には行けないが決して忘れてはいけないという思いを改めて感じた」「次も楽しみにしている」等々、あたたかなメッセージをたくさんいただきました。
 5歳の子どもの一声は「きれい!」でした。毛糸で編んだてんとう虫やもぐら、さくらんぼには興味津津。さわってみたり、真似て絵を描いてみたり、じっと作品に見入ったり・・・。そしてぽつり「おばちゃんたちは津波で家がなくなって、暇になったから(仕事がなくなったからという意味でしょうか)作っているの?」とつぶやきました。
 現に仮設のみなさんはパッチワークを始める前に「津波で仕事がなくなっちゃって、何もすることがなくて、ぼーっとしているだけ・・・」「いろいろと想いがめぐってつらかった・・・」とおっしゃっていたそうです。キルトからおばちゃんたちの声が聞こえたのでしょうか。子どもの感受性に、はっとさせられました。
そしてこうもいいました。「津波でみんな壊れちゃった・・・、最悪」見るのが怖いのか写真集を半開きにしたままでした。
 100人の方の想いは釜石市の仮設住宅に暮らす皆様にきっと届くはずです。
 リーフレット

ワークショップ 〜ヨーヨーでつながろう〜
市民フォーラムの方々とコラボレーション
 作品・写真集に見入る来場者の方々



  
 
   岩手県釜石市仮設住宅のみなさまが共同制作された
  パッチワークキルト展  を開催します!

    
 日本福祉文化学会会員が毎月、岩手県釜石市の仮設住宅談話室でパッチワークキルトの制作指導のボランティアをおこなっています。                    
 是非、ご鑑賞ください。

日時 2013年3月16日(土)〜23日(土)
   月〜金曜日 10〜20時 / 土・日・祝日 10〜18時

   ※最終日の3月23日(土)10〜17時までです。

場所 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
   プロミス心斎橋お客様サービスプラザ

   大阪市中央区心斎橋筋2-6-9 心斎橋福穂ビル1階


主催 日本福祉文化学会関西ブロック

パッチワークキルトのワークショップも行ないます。

詳しくは チラシ ←ここをクリックしてください。

 
      「日本福祉文化学会関西ブロック 現場セミナー報告」
                                     関西ブロック 岡村ヒロ子

 現在、日本は都会への人口集中と、一方では周辺地域の過疎化、限界集落化が進んでいます。限界集落では当然、高齢者が多く、生きがいづくりや介護・医療が大きな問題となっています。
 今回、日本福祉文化学会関西ブロックでは、そうした過疎集落を現場セミナーの対象地に選び、現地の人々と一緒に「高齢者の暮らし」を考えてみたいと思い、下記の内容で現場セミナーをもちました。
1.兵庫県丹波市神地寺地区
 ・日にち:2012年3月19日(月)〜 20日(祝日)
 ・場 所:過疎集落丹波市神地寺地区
(1)3月19日(月)
 【第一部】現地の人々との座談会・現地見学
  ・テーマ:「丹波市定住支援事業の現状と課題 〜神地寺地区の今と昔〜」
  ・場 所:高見さん宅、山崎春人さん宅
  ・参加者:自治会長 高見顕彦氏、丹波市定住促進会議委員長 能口秀一氏
        丹波市定住促進会議副委員長 山崎春人氏
        丹波市地域協働課定住促進係 河津千鶴氏・山崎和也氏
       学会員(藤原一秀・岡村ヒロ子)
       桃山学院大学大学院生(築地佑人・篠原剛志・田中翔)
 【第二部】懇親会
  ・テーマ:現地の人々との交流
  ・場 所:丹波市立休養施設「やすら樹」(丹波市氷上町清住68−1 0795−82−0678)

(2)3月20日(祝日)
 【第一部】“丹波の正倉院と呼ばれる木彫仏の原郷”達身寺参拝
 【第二部】シンポジウム
  ・テーマ:「過疎集落丹波市の高齢者の暮らしを考える」 
  ・場 所:丹波市立休養施設「やすら樹」研修室
  ・パネリスト:丹波市社会福祉協議会地域福祉係 萩野和昌氏、能口秀一氏、山崎春人氏
  ・コーディネーター:日本福祉文化学会副会長 石田易司(桃山学院大学教授)
  ・参加者:福田(桃山学院大学教員)、学会員(藤原一秀・岡村ヒロ子)
        桃山学院大学大学院生(築地佑人・篠原剛志・田中翔)

 ■ブロック理事報告(PDF形式)
 ■大学院生報告(PDF形式)



 
 2009年度現場セミナー『郡部高齢者の暮らしと文化』
   2009年6月20日(土)から6月21日(日)


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